
R: 29 / I: 14
どうしてこうなってしまったんだろう。
俺、新井清彦は、大学で出来た彼女の井上双葉とお付き合いをしている。
双葉の家に御呼ばれして、双葉の母親である太刀葉さんとご挨拶もして。そして食事を終えて帰途についている時、ある女性に言われたんだ。
「大切な彼女と、もっとお近づきになりたいかい?」、と。
少しばかり不信感を抱いたけど、俺は素直に「YES」と答えてしまった。
その時、魔女のような格好の女性は、口の端をにんまりとつり上げて笑い、俺に笑いかけてきた。
「そうとも、それが普通の感覚だ。お近づきになる為に、一つ手助けをしてあげようじゃないか」
魔女のような格好の女性は、手元に粘土細工のような人形を2体取り出した。よく見ると片方は俺のようで、もう片方は太刀葉さんのように見える。
それはなんだろう、と問う間もなく、女性は2体の人形の首を外し、俺の人形の頭を、太刀葉さんの人形の身体にくっつけた。
次の瞬間、世界が暗転した。