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> ルート決定
#A:レジスタンスの為に動く
#B:自分のため動く
> 能力解説
#『変化』-Variation-
#様々なものを変化させられる能力。
#清彦は「奪った能力を自分のものとして変化させる能力」ものだと思ってる。
#『独立』-Independence-
#様々なものを独立し動かせる能力。
#清彦は「自分の体の一部を動かせる能力」だと思ってる。
#略奪-Plunder-
#様々なものを略奪、自分のものにする能力。
#清彦は「相手の所有物(能力含む)を略奪する能力」だと思ってる。
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#B:自分のため動く
最初はレジスタンスの為に動こうと行動していたのだが、「脳を独立し動かして、能力者の女性の体を奪う。あわよくば能力を略奪し戦力を増強させること」を目的としている事もあり、先ずは支配階級の情報を手に入れる事が優先だ。レジスタンスの味方になるのも良いが"俺がタチーハ=アルジェ・西東"ではないと感づかれることだけは避けなければならない。まずは自分の安全を優先だ、味方をなるべく一人か二人は作りたいのだから。最初は自分の為に動くが、心に余裕があればレジスタンスに手を貸す。中立と言った感じになるが、先ずは自分の為に行動をするとしよう。
本当は今すぐにでも、女の体を楽しみたいところだが。今回は我慢だ、先ずは情報を優先として幾つか状況を整理することが重要なのだから。
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まずはこの肉体の能力を奪っておこう。
「略奪-Plunder-、発動」
俺は自分の能力を発動させると、タチーハの所有する能力を奪う。
……なるほど、タチーハの能力は『霊感』-Inspiration-か。認識した状況から、あらゆるものを即座に理解する能力。これは奪っていく能力を理解する為にも、ありがたいな。
一つしか能力がなかったのは残念だが、そのままこの体の事も…、…ッ!?
「な、なんだ…、これ、は…!」
頭の中に、膨大な情報が流れ込んでくる。これはタチーハの記憶だ。彼女の歩んできた半生が、俺の中に叩きこまれていく。
「まさか、これは…、『略奪』の能力で…?」
俺の能力は相手の所有物を略奪できたが、まさか、記憶まで奪えたのか!?
そうしてタチーハの記憶の全てを奪い取り、俺はほくそ笑む。
「俺は…、いや、私はタチーハ…。…ははっ、言葉遣いも思うままだ! これはすごいぞ!」
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「なるほどな」
タチーハの記憶を読み取ると、今から一時間後に予定があることが判明した。
どうやら後輩のフタバ達と食事をするらしい。
さて、どうしようかな?
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#A フタバの状態の確認、あわよくば能力を手に入れるため行くための支度をおこなう
#B 断りの電話を入れてタチーハの家や能力、体の探索
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#B 断りの電話を入れてタチーハの家や能力、体の探索
俺には『霊感』がある。タチーハになりすます事も言葉遣いも思うままなのだから、後輩のフタバ達から会話をして幾つか情報を得るのも良いかも知れないのだが。やはり入念に準備をした方が良いと判断した。一番の懸念があるとしても、やはり"コミュニケーション"だ。頭の中にタチーハの記憶があったとしても俺からすれば異性との会話とかは未だに慣れては居ない。
「本当はフタバ達と食事をした方が良いかも知れないけど、能力を手に入れるために不自然な行動とかしたら流石に不味いよな」
リスクとリターンを幾つか考えた上で、先ずはタチーハの事を完全に理解した上でタチーハの家や能力、体の探索をした方が良いと判断した。通話をするのは緊張するから、電子メールやSNSとかのチャットツールを使ってフタバに連絡を取り、断りの内容を送ると。
『用事があるのなら、仕方が無いですね。また時間があれば一緒にご飯を食べましょう!あっ、心配しなくても良いですよ!私の身内には未来予知の能力を持つ人が居ますから、不自然な行動をしたりする人が居たりしたら連絡はしますので!』
と、フタバの返信を見ることが出来たが。フタバの友人の中に未来予知の能力を所有している女が居るのは非常に厄介だ。しかもタチーハの記憶によれば、未来予知が発動するタイミングはランダムと言うおまけ付きではあるが、発動しない事を祈るしか無い。
「まぁ、頭の片隅にでも入れておくかな」
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タチーハ=アルジェ・西東が現役を引退した理由は何個かあるが、大きな理由として出産と育児がある。
旦那はいるのだが、男性は支配される立場なので、タチーハ=アルジェ・西東の家ではほぼ使用人といった立場である。
その旦那は娘のお迎えに行っているようで、後30分ぐらいしたら帰ってくるようだ。
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一応、旦那との相性は以外にも良好であり幸せな家庭を築いている事が判明。実際にタチーハの記憶から引き出した情報からみればタチーハの旦那は容貌も含めてスペック自体は高いと言った感じだ。有能か無能と言えば有能だと言えるだろう。
特にタチーハの旦那は男性が支配される世界の中では珍しく、ヒエラルキーの研究員と言うことであり。男性の中ではまともな分類であると評価されているようだ。
「娘を迎え終えたら、ヒエラルキーの研究所に戻るか。こっちのほうが好都合だな、旦那と出会って会話をするよりも先ずは情報を手に入れる事が優先。使用人の中から使える人材が居れば『独立』-Independence-も使用するのも視野に入れておくかな」
そんな事を考えている内にタチーハの家へと辿り着いた、豪邸と呼ばれる敷地だが。周りにはメイド服を着ている女性が何人か居る。しかもこの中にはタチーハよりは階級は少し低い代わりに、現役で働いているハイスペックの人材が何人か居る。
(暫くはタチーハの使用人を利用して、情報収集したり。タチーハの使用人の肉体を利用して俺の足で調べるのも悪くないな)
手始めにタチーハの家を拠点として俺は入念な準備をする事を決めた。大胆に行動するのは今すぐじゃなくても良いのだ。時間がかかっても良いから、拠点の確保を優先に行動しよう。
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これからのことを考えていると、部屋にコンコンとノックの音が響いた。
「はい。どうぞ。」
タチーハが普段している返事をする。
「ワカーナです。お茶をお持ちしました。」
そう言って、ワカーナが入室してきた。
ワカーナは使用人の1人で『催眠』の能力者だ。
タチーハの記憶によると、年は若いが頭がきれるタイプだ。
スタイルもよく、出るところはしっかりでている。
そして、タチーハを崇拝するほど、尊敬をしているらしく、タチーハの指示には何でも従うタイプらしい。
ティーポケットから、カップに紅茶が注がれると、その香りがタチーハの鼻腔を刺激した。
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嘘だ。だが、ワカーナとしてはタチーハの言葉を疑う、という考えはないらしく、そのまま受け入れてくれる。
それの都合がよくて、このまま話を進めることにする。
「でも、驚いたのよ。この傷のおかげで、新しい『能力』に目覚める事ができたの」
「…! 本当ですか!? タチーハ様に新しい『能力』が! 素晴らしいです!」
さらに嘘を重ねると、ワカーナは我が事のように喜んでくれていた。けどそれも、全て「タチーハのことだから」である。
だからこそ、嘘を吐くこと、騙すことになんの後ろめたさもない。
「本当はあんまり教えたくないんだけど、ワカーナだから特別よ? ねぇ、手に触れていい?」
「はい、勿論です!」
そうして俺はワカーナの手を取り、小さく呟く。
「『略奪』、発動」
>ワカーナから何を『略奪』するか
A:『彼女の支配権』を略奪し、清彦の操り人形にする
B:『催眠』能力を略奪し、そのままワカーナに対し使用する
C:『自我』を略奪し、『独立』と併用し「もう一人の自分」として動かす