「どうやって、触診しましょうか。あれ、清彦さん、また首を振ってどうしたんですか?」
無意識に、そんな行動を取っていたらしい。顔の熱さが増していく。呼吸が変に乱れて落ち着かない。快感に溺れている間は、頭の隅にすらなかったもので思考が乱される。何をすればいいのか、わからない。
「あれ、また泣いて。どうしましょう。精神面はあまり、得意ではないんですよね。触診を進めましょう。気持ちよくすれば、泣きやむはずです」
また敏明に身体を持ち上げられた。何も抵抗できない。まるでお人形のような扱いだ。掴まれた脇から背筋に、フワフワしたモノが流れていく。敏明はヨタヨタと身体を180度回して、恥ずかしいほど液体が染みたゲーミングチェアに腰を下ろす。俺はそのまま、敏明の股の間に座らされた。何をされるのかと頭を上にむける。
「どうしたん、ですか」
何を言えばいいのかわからなかった。そもそも呼吸も乱れたままだ。敏明をぼんやりと、見つめることしかできない。
「そんなに潤んだ目で見られると、恥ずかしいですね。あー、なるほど、混乱で口が回らないって、ところですか。安心して、身を任せてください。喋ることができるようになったら、身体の状態を教えてくださいね」
視界の端で、敏明の腕が股間に伸びていくことが見えた。未だに思考がまとまらないのに、次なる快感への期待が身体を襲う。自然と股を広げてしまう。はぁー、はぁー、と呼吸が蕩けていく。
そんなところを触られるのは嫌なはずだ。普通ならそうだ。しかし求めてしまう。身体は未だに満たされずにいた。心もこの混乱からの開放を求めている。気持ちよくしてもらえば、全て解決する。本能で理解してしまう。俺はもう落ちきってしまったんだ。
敏明の指が俺のマ○コに触れた。
「あっ、ふぅ……」
気持ちいい……。初めての感覚だった。それでも、それが快感だとわかる。一瞬で頭の中が、またピンク色に染まっていく。
「ひぃあうぅ」
「まぶたが重そうですね。目がとろんと、してます。こちらもしっかりと、女性になっているようですね」
指がゆっくりと筋を撫でている。敏明の指紋すらも捉えられそうなほど、過敏だった。マ○コを中心に身体中、全身がトロトロの快感で包まれる。腰が溶けてなくなってしまいそう。心もいっしょに、ふにゃふにゃとしていく。負の感情は頭の中から消し飛んでしまったようだ。快感を受け入れるように脳が作り替えられている。そんな考えがわずかに浮かんで、すぐに消えた。
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