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/tachiha/ - たちは板κ

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27b0143c No.171

47b8ac87 No.202

「おっ、遅かったな。学校が長引いてたか?
 早くこっち来い、今日は祭りだぞ」

俺を待っているのは、金髪巨乳で浴衣姿の女性だ。しかし言動は男性的である。
それもその筈、彼女は俺の親父なのだ。

この小さな村にある俺の一族は、代々長男が受け継ぐ変身能力がある。
能力の由来は謎だ。忍術だの、鬼から教わっただの、化け物の血を引いているだの、いろいろな説があるらしいが、全ては謎だ。
爺さんも親父も何に知らないし、郷土資料にもそれらしいものは何も残ってない。倉の中の資料も同様だ。
俺としては昔は爺さんが、そして今は父親が、俺の目の前でいろんな姿に変身しているのを知っているし、俺もいずれこの変身能力を継ぐということを知っていた。

「いやぁ、お前も大きくなったものだよなぁ。この姿で隣から見上げると、ホントにそう思うよ」
「親父がそんな姿に変身してりゃ、当然だろ」
「それでも俺は嬉しいよ。ここまで育ってくれて、後は嫁さん貰ってくれりゃ、言うことはないな」
「はいはい、いつかいい感じの相手を見つけて連れてくるよ。こんな田舎村でも良いって言う女性がいてくれりゃな」
「それもそうだな。俺の時は村の中で結婚したから、特別苦労はなかったが…、都会からこっちは難しいな」

女の子の姿になった親父は、夏の夕暮れ、涼しくなり始めた空気をうちわで扇ぎながら話している。かろんころんと、軽い下駄の音が鳴って、団扇によって扇がれた風に乗った、親父の甘い香りが俺の方に届く。

「まぁいい。お前が村に残っても、都会に出て行っても、俺は気にしないぞ。お前の人生だ、お前の好きに生きろ」

にっこりと笑った親父の笑顔が、記憶に深く刻み込まれた、親父の最期の顔だった。

47b8ac87 No.203

例え女の子の姿になったとしても、親父は親父だった。
元の姿に戻って酒を飲んでいた時に、心筋梗塞で倒れてしまった。田舎であることが災いし、診療所では適切な処置が出来ず、あっけなく親父は死んだ。

そこからはあっという間だった気がする。
周りの人に助けられながら、葬式を行い、遺産を受け継いで、遺品を片付けて、その間にも学校に行って。
気付けばすっかり49日が経っていた。

女の子になった親父の写真を見ながら、ふと思い出す。
代々長男が受け継ぐ変身能力。
親父が鬼籍に入った今なら、俺が使えるんじゃないか。

強く「小さくなれ、女性の手に変われ」と念じながら、右手に気を集中させてみると、次第に手が細く、小さくなっていった。
それが出来る事を自覚すると、俺は「戻れ」と念じ、手が元に戻る。

……できる。俺には、変身が出来る。
親父は、俺にとんでもないものを遺してくれていた。

その瞬間、俺は一つの考えがよぎる。この能力を使えば、親父のように女の子に変身できると。
もはや俺以外誰も住んでいない家だ、何をしても見咎められることはないだろう。
そう思った瞬間、俺は自室に入り、変身能力の練習の為に、ある人物に変身しようと考えた。

とはいえ、誰に変身するか。

学校の彼女の太刀葉か。
グラビアアイドルの双葉さんか。
それともゲームでやってるアバターキャラか…。

よし、決めた。
俺は誰に変身するかを決めて、能力を発動させた。

00e0ed7e No.205

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「うわっ♡めちゃデカい♪エロい♡」

姿見の前ではしゃぐ美少女。
親父も俺も大ファンなグラビアアイドルの双葉さんに変身した俺だ。

00e0ed7e No.206

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そう。
夏祭りの時に親父が変身していた美少女だ。

あの時、親父は俺(と親父自身)が大ファンであるグラビアアイドルの双葉さんに変身して
双葉さんと夏祭りデートする気分を俺に味あわせてくれた。
チョコバナナもりんご飴もねだられ、親父から貰った夏祭りのお小遣いを親父に使っていたがあれも今は親父との大切な思い出だ。

145442e4 No.208

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近所のおじさんおばさんの話や親父のアルバムや仏壇の遺影を見ると
俺のお袋は双葉さんにそっくりなようだ。
まぁ体つきはさすがにグラビアアイドル双葉のダイナマイトボディーのようではなかった様だが(笑)

栗色の髪の村でも有名な美少女だったそうだ。
アルバムの写真を見るとお袋は確かに今、俺が変身しているグラビアアイドル双葉さんによく似ていると思う。
俺が3歳の時に病気で亡くなったのでお袋の姿は朧げであまり覚えていない。

親父があの歳で急にグラビアアイドルの双葉さんにハマったのは何か思うことがあったのかもな。

145442e4 No.209

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「生ビールお待ちぃ~♪」

村唯一の海の家でバイトする、際どいマイクロビキニ水着にスケルトンエプロンでグラビアアイドル双葉。
もちろんその正体は俺だ。

「清彦ちゃん、バイト代3倍出すからあのグラビアアイドルの女の子の姿でバイトしてよ!
あの海水浴場は村の連中しか来ないし、みんな清彦ちゃんが受け継いだ変身能力の事を知っているからさ。
美少女が接客するだけで売り上げ倍は違うから!
お願い!」

村唯一の海の家を経営する叔父に頼まれ、仕方なくグラビアアイドル双葉さんの姿で働く。

決してバイト代3倍に釣られたワケではない!
都会に出るにはお金が必要だからな。

客は顔見知りや知っている村の人たちだけだし。

てか去年も叔父さんに頼んでバイトしていたけどガラガラだったのに
今年は10倍くらい…っていうか村の男の人たちの大半が来ているような?

8dac201f No.210

# No.208直後から、209までの話

……おっと、あまり親父の事を思い出しても仕方ない。
改めて俺は双葉さんに変身した自分の姿を見下ろした。

「……デッカ」

足元を遮る巨乳を見下ろして、それを少し持ち上げてみる。小さくなった手に返ってくるのは、巨大なおっぱいの重さだ。

「これが、双葉さんのおっぱいか…!」

俺は感動していた。巨乳にではない。大好きなグラビアアイドルの肉体に変身している自分自身にだ。
俺は今、写真で何度も見ていた双葉さんそのものになっているのだ。写真の中でしか見れない姿を、自分で変身して再現し、自分のものにしている。
これは夢のようだが、夢じゃない。現実なのだということが、おっぱいを支えていること、そして支えられている感触で思い知る。

「あぁ、夢じゃないんだな。俺は双葉さんに変身して、そのおっぱいを支えているんだ…!」

思わず口から出た心の声。それは男の声ではなく、聞いたことのない女性の声だ。今俺は、双葉さんの肉体で、彼女の声で喋っているんだ。そう思うと更に興奮してくる。
そして思わず、自分のものになった双葉さんの胸を軽く揉んでみる。

「ふぁ…」

柔らかい。指が沈み込んでいくみたいだ。細く小さな指が胸の中に沈むたびに、胸の方は指を押し返そうとしてくる。
その二つの感覚が心地よくて、俺はついつい胸を揉むのに夢中になっていた。

(あっ…、これヤバいかも…)

そんな考えが頭をよぎったが、もう遅かった。俺の手は胸を揉み続けて止まらない、それどころかだんだん激しくなっていく。
俺には太刀葉という彼女がいるが、まだそう言った関係にはなっていない。自分の好きに触れるおっぱいが自分のものだという事実に疑問を呈する前に、俺は自分の胸からくる気持ちよさに酔いしれていた。

「あぁ…、おっぱい、双葉さんのおっぱい、俺のおっぱい…っ、気持ちいい、気持ちいいよぉ…!」

俺は胸を揉むのに夢中になっていて、指先が、硬くしこり始めた乳首に触れたことで、気持ちよさが増し、さらに止まらなくなっていく。

「んあぁっ! あぅ…、ふぁぁ…、んっ!」

もう完全に声が抑えられなくなっていた。声だけじゃない、吐息も荒く、顔も上気していて、鏡に映った俺の顔は蕩けていた。

8dac201f No.211

「はぁ…、はぁっ…! もっとぉ…!!」

胸の先から伝わってくる快感を求めて、俺は両手で両方の乳首を摘むようにして刺激を与える。それだけでも十分すぎるほど気持ちよくなれるのだが、更なる快楽を求め、今度は親指を使って乳輪の周りをなぞるように動かす。そうするとまた違った気持ち良さがあることを実感できた。
しばらくそうやって楽しんでいると、不意に股間から“とろり”と、何かが垂れてくるのを感じた。俺は高鳴る鼓動のままに姿見の前で、脚を広げていく。
そこには俺の股間があって。
そこには俺のイチモツはなくって。
そこには双葉さんのおまんこがあった。

「これが…、双葉さんのまんこ…」

初めて見る女性の性器をまじまじと見つめる俺。そこはすでに愛液が溢れていて、ヒダも濡れそぼっていた。指で触れるとくちゅっと音がして、指に粘っこい液体が付いたのが分かる。
そのまま指を滑らせると、クリトリスに触れてしまい、その瞬間今までとは比べ物にならないほどの快感に襲われた。

「ひゃうん!?♡ なに?今の……?」

一瞬何が起こったのか分からなかったが、すぐに理解した。ここが女の一番感じるところなんだと。だからもう一度触れてみるとさっきよりも強い衝撃が全身を駆け巡った。同時に頭の中で火花が散るような感覚に襲われ、意識が飛びそうになるが何とか堪えることが出来た。しかしそれでもなお、この強烈な快感に抗えずに何度も何度も繰り返してしまう。その度に頭の中が真っ白になり何も考えられなくなるくらいの快感に襲われるが止められない。

「ひぅっ♡ らめぇっ♡ こんなぁっ♡ すごいぃっ♡♡♡」

あまりの激しさに耐えきれずに倒れこんでしまうがそれでも手は止まらずにひたすら弄くり回し続ける。そのたびに口から喘ぎ声が漏れるがそんなことは気にしていられないくらいに気持ち良くなっていた。

「あーっ♡ あぁぁっ♡ だ、だめっ、なにかクるっ、おまんこからっ、キちゃう…っ♡」

絶頂が近いことを感じた俺は、ラストスパートをかけるように指の動きを早めた。それに合わせて腰を浮かばせ、まるで迎え腰のような体勢になる。
だがそんなことを気にする余裕もなく、俺はただひたすらに、女体からくる初めての快楽を求めることしか考えられなかった。

そしてついに、その時が来た。

「イくっ!! イくぅっ! んあぁぁぁっ♡♡♡」

絶叫と同時に絶頂を迎えた俺は、全身を痙攣させながら女の快感の激しさに震え上がる。
頭の中でチカチカと光るスパークのような気持ちよさ、そして手に吹き付けられる絶頂の潮吹きを感じながら、意識を失ったのだった。

8dac201f No.212

―――――
少ししてから目を覚まし、改めて自分の体を見下ろす。どうやら変身は解けていないようで、俺はまだ双葉さんの体のままだった。
まだ興奮は冷めやらぬようで、心臓が少しだけ激しく打っている。

「…汗、流してくるか」

夏も終わり、秋になってきても、やはり汗のベタつく気持ち悪さはあるものだ。俺はシャワーを浴びて、体を綺麗にする。
そして思うのは、これからこの変身能力をどうするか。

誰かに話すか、話さないか。
話すとしても、誰に話すか。
そしてどう使っていくか、だ。

やはり話しやすいのは太刀葉になるだろうけど…、仮に話したらどうなるかは、想像するとやはり怖い。
俺は元の姿に戻り、明日の為に寝る事にした。

後で俺用の下着とか女性服とかも用意しないといけないな、と思いながら。

# ここから209の続き

いやまぁ、ちょっと考えればわかったが、そりゃ村中知ってるよなぁ。爺さんも親父も、変身能力を隠していたわけじゃないし、代々長男が継ぐものだから叔父さんだって知ってたし。
というか叔父さんはいつのまに用意していたのか女物の水着を用意してくれて、俺はそれを着ているわけだが。

「はーい、生ビール3つね」

俺がビールをテーブルに置くと、村のおっちゃん達はまぁわかりやすく鼻の下を伸ばしてこっちを見てくる。
去年より忙しい海の家は、とても盛況だ。

* * *

一方その頃。

「電車で1時間、そこからバスで30分…。
 うわ、次のバスを逃したらその次が2時間後? 清彦って、ほんと田舎に住んでるのね」

夏の日差しを浴びながらバスを待っている少女は、太刀葉といった。

きよひこが通っている学校でできた彼女であり、少し前に父親を亡くした清彦を心配していた。
そして夏休みのある日、彼女はサプライズでこの村にやってきた。
ちょっとした事を考えながらも、家に一人で暮らすことになった清彦に世話を焼くために。

幸いにも清彦が海の家でバイトをしていることは、バスの運転手から聞くことが出来た。太刀葉はここに突然来て、清彦を驚かせてやろうと胸を躍らせていた。
その彼氏が女性になって働いているとも知らずに。

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まさか太刀葉がこちらに向かっているなんて思いもしなかった俺は変身したグラビアアイドル双葉の姿で接客する楽しさを楽しんでいた。

何しろ一挙手一投足に村のおっちゃん達が歓声あげたり凝視したり俺に夢中な様子がメチャ面白かったからwww

いや、最初は叔父さんが用意したこのビキニ水着の布面積が小さくて抗議したよ!?
マイクロビキニ水着はいくらなんでも無いって!

まぁバイト代3倍から4倍で手を打っだけど、この盛況さなら10倍でもよかったかも?
叔父さん、焼きそばや焼きイカ、焼きトウモロコシにかき氷や冷やしきゅうり等でてんてこ舞いだがお金がガッポガッポ入ってずっと笑顔だw

俺も忙しかったから気付かなかったがこの時叔父さんは村唯一の喫茶店の営業をしていて、
喫茶店なのに店内は将棋やら碁をする村のおっちゃんや爺さま達の集会場と化しているお店を
俺のこの姿を活用してメイド喫茶に生まれ変わそうと夢想していた事を。

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すると、ふと海の家の入口が騒がしくなっていくのに気づいた。

「すみませーん、ここに清彦さんはいますかー?」

聞こえてきたのは耳慣れた声。次の瞬間に背筋が凍った気がした。
少し驚きながら声の方向を向くと、そこには、俺の彼女である桜木太刀葉が立っていた。

な、なんで太刀葉がここに!? 村にまでやってくるなんてこと、全然聞いてないぞ!
そして俺は今、グラビアアイドルの双葉さんの体に変身している。これを見られたら一巻の終わりだ!
俺は太刀葉に気付かれないよう、こっそりと裏手に逃げようとした。しかしそれは叶わなかった。

「清彦ちゃん、片岡さんのテーブルに焼きそば持ってって!」

そういって厨房側から出てきた叔父さんが、俺の名を叫びながら出てきたからだ。

「え、清彦さんいるんですか? どこです?」

後ろには、海の家にあがり俺を探している太刀葉。

「ほら清彦ちゃん、頼むよ?」

前には、焼きそばを手にしてどいてくれない叔父さん。
俺は覚悟を決めるしかなかった。

「…わかった。太刀葉、ちゃんと説明するから休憩の時間まで待っててくれ!」
「へ? え、わかりました…」

かわいい目をぱちくりさせながら、太刀葉は頷いて、空いてる席に座ってくれた。

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* * *

「はぁ、変身能力…。それで清彦さんがさっきの姿に変身していたと」

休憩時間になって、俺は太刀葉に洗いざらい話していた。変身能力のこと、親父が死んで俺が使えるようになったこと、村中の人達に知られていること、グラビアアイドルの双葉さんの姿に変身してバイトしていたことなど、全部だ。
ちなみに今の俺は男の姿に戻っており、服もTシャツとひざ丈までのショートパンツに着替えていた。
とはいえ、太刀葉の視線はとても疑わしいものを見ているようだ。

「…本当ですか? それが本当なら、証拠を見せてください」

さもありなん。何も知らない太刀葉から見れば、証拠が見たくなるだろう。
疑いの眼差しを向けてくる太刀葉に対して、俺はため息をつくしかない。

「……わかったよ」

そう言って立ち上がり、全身を太刀葉が見える位置に移動する。そうしてゆっくりと体を変身させていく。
まず骨格が変わる。少しだけ背が小さくなり、あばらの位置が変わって、骨盤が開く。
次に肉付きが変わる。男としての筋肉質な体から、女性としての脂肪を蓄えた肉付きに変わっていく。
脚が魅力的に太くなっていくと、尻もむくむくと大きく丸くなり、腰回りにはキュッとしたくびれができる。変化は次第に上にあがっていき、次は胸だ。男としての胸板が大きく柔らかく膨らみ始め、服の中で乳首もぷっくりとした形に変化していく。
肩幅も狭まっていき腕も細くなり、指もしなやかに細くなっていって、爪の形も整えられた綺麗なものに変化する。
喉仏が引っ込んで首も細くなると、顔のパーツも変わり、目が大きく青くなる。俺の顔ではない、女性としての面立ちを作り上げる。
最後は髪の毛だ。パサパサした髪質がつややかになり、金色に変わると同時に伸びていき、ふくらみのあるボブカットくらいの長さに変わった。
……俺は先ほどと同様、グラビアアイドルの双葉さんの肉体に変身していた。

523fca4f No.234

太刀葉は驚いている様子だ。それはそうだろう、彼氏がこんな能力を使えるようになって、女性の姿に変身したのだから。
そしてしばらく沈黙が続く中、先に口を開いたのは俺だった。

「これで信じてくれたか…?」

恐る恐る声をかけると、太刀葉はハッとした表情になった後、コクリと頷いた。

「はい…。正直、今でも信じられないですけど、信じます。なにより目の前で証明してくれましたから…」

そしてまた、沈黙が訪れる。今度は太刀葉から切り出してきた。

「あの、一つ聞いていいですか?」
「なんだ?」
「どうして今まで私に教えてくれなかったんですか?」
「そ、それは……」

口ごもってしまう。確かに太刀葉に言うべきか悩んでいたが、少し後回しにしていたのは確かだ。それに変身能力を使って、叔父さんの海の家で働いていたのも。

「だって、その、嫌じゃないか?」
「何がですか?」
「彼氏がこんな能力持ってて、女性に変身してるんだぞ? 普通なら幻滅しそうなものじゃないか…」
「あぁ、なるほど」

納得した様子の太刀葉。しかしすぐに真剣な表情に変わり、俺に言ってきた。

「でも私は清彦さんを嫌いになったりしませんし、むしろ清彦さんの秘密を教えてくれて嬉しいですよ?」
「そう、なのか?」
「ええ。私、清彦さんがお父さんを亡くして、無理をしてないか心配でした。その上変身能力まで持ったなんて、あまり他の人には言えませんよね。ちょっと遅くなったかもですけど、教えてくれて嬉しいです」

笑顔で言ってくる恋人の言葉に嘘偽りは感じられない。本当に心から言ってくれているのがわかる。

902d5c25 No.254

「それじゃあ清彦さん。少しの間、お世話になります」
「へ?」
「清彦さんが家に一人なのは、学校で教えてもらいましたから、今は寂しくしてるんじゃないかと思って…。ですので、私も夏休みの間、一緒に過ごそうと思って来ました」
「…はい?」
「私の家族には言ってありますし、それに…」
「それに…?」
「清彦さんがそんな能力を持ってるなら、やっぱり身の安全は考えないとダメです!」

身の安全…。……。
そう言われて、俺は気付く。確かに俺が女の姿に変身できることは、村中に知れ渡っている。ともすれば『そういうこと』を目的にする男衆だっているかもしれない。
いや実際おっちゃん達の鼻の下が伸びてたし、胸やらお尻やらアソコやらに視線を浴びていることは実感してた。

「ですので、私が清彦さんを守ります。彼女として!」

大きい胸を張って太刀葉は宣言する。そこまで言われてしまっては、俺も何も言えない。

その後、俺は太刀葉を伴って、実家に帰ってきた。
今夜は叔父さんが作ってくれた焼きそばでいいかと思っていたところに、太刀葉が料理をして、ご飯を作ってくれた。
相変わらず太刀葉の料理は上手で、最近カップ麺とかで済ませていた俺は、久しく手料理を味わったのだ。

>次のシーン


#1:お風呂に一緒に~
#2:布団の中で~
#3:翌日、服を買いに~

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e6b6f0ae No.850

#3:翌日、服を買いに~

太刀葉が俺の家に泊まるなら男の身体より双葉さんの身体の方が良いだろう。

ん?
アレ?
太刀葉の勢いに圧され太刀葉に守ってもらうことになったが、冷静に考えてみればバイト終えたら変身解いて男の身体に、清彦本来の身体に戻れば女として襲われることも無いんじゃ?
それどころかまだ試したことないけど筋肉隆々なプロレスラーとかに変身すればもし襲われそうになってもあっさり返り討ちにだって…。

ははっ、でも太刀葉は凄いやる気満々で水を差すのも悪いし
しばらくはグラビアアイドルの双葉さんの姿で過ごすとするか。

そうなるとこの双葉さんの身体で日常に過ごす服が必要だな。
バイトの時は叔父さんの用意した服(水着)を着用しているけど、しばらくこの双葉さんの身体で過ごすなら買わなくては。
まぁ買いに行くのは村の洋品店だけど。
さすがにグラビアアイドルの双葉さんの姿で街に行くのはマズいからなぁ~。

※以前清彦のTシャツや服を試しに着ようとしたら胸が苦しくてダメだった。
ズボン(パンツ)もお尻が入らなかった。

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「このワンピース👗があってよかったね♪」
「うん。両サイドを紐で結ぶモノだから双葉さんのわがままボディーでもあつらえたような着心地だよ」
「フフッ、わがままボディーってw 清彦表現がおじさんだよ♪」
「あー、双葉さんに変身した親父が双葉さんの身体をそう表現してしょっちゅう言ってたからさぁ~、
清彦!見ろこのわがままボディー♡ダイナマイトボディーを♡ ってネ。」
親父がそう言ってセクシーポーズを決めたのを真似て同じようにポーズを取る。
双葉さんの…女の身体の為か涙腺が緩くなる。
「…親父……」

太刀葉が俺にそっと抱きつき無言の抱擁が俺を温かく包み込む。

「ありがとう太刀葉。もう大丈夫。さぁ暗くなる前に帰ろう、我が家へ♪」
「うん♪」

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暗くなる前に帰宅できた。
太刀葉にはこの村の数少ない自慢の、海に沈む夕陽を見せる事が出来たし。
※もう一つは入江のある静かな海水浴場w

「しかし双葉さんに合う下着類が全然無かったのは困ったな。
お取り寄せで数日は水着が下着代わりだよ」

叔父さんが用意したビキニ水着…しかもマイクロサイズの水着しか今は無い。
さすがに村の洋品店では双葉さんのわがままセクシーボディにピッタリのサイズの下着類は無かった。

8702491e No.869

帰宅して夕飯の準備をしていた時だ。
「清彦さんは双葉さんにしか変身できないのですか?」
「いや、まだ双葉さんにしか変身した事がないだけで別の女性でも…太刀葉にも変身できると思う。
ただグラビアアイドルって偶像だから変身したけど、身近な人に…好きな相手に勝手に変身するのはダメな気がして試さなかったんだ。
まぁそう言ったら双葉さんに化けるのだってダメだろうけど」
「他の人が変身能力を持ってて私に変身されるのはイヤだけど清彦さんなら…いいよ」

216f04d7 No.923

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ご飯を食べ終え、片付けをしていたら先ほどの話になった。
「いいのか?」
「清彦ならいいよ」
太刀葉を凝視して細部まで容姿を目に焼き付ける。
本当に俺の彼女の太刀葉は綺麗で可愛いと改めて思う。

太刀葉に変身するイメージを全身に行き渡らせて…変身能力発動した時の特有の感覚が全身に拡がって変わったのを実感する。
「どうかな?」
俺の口から太刀葉の声。
いつも聞いている太刀葉の声より高いのは皆さんご存知の通り。
なるほど〜。太刀葉っていつも自分の声がこんなふうに聞こえていたんだ。
また太刀葉の事を1つ知った♪

「凄い…私だ。うん♪ちゃんと私になったよ♪」

ce513b32 No.925

「それで、俺は太刀葉に変身したけど、これからどうして欲しいんだ?」

「あっ、そうだった。その、実は、その。清彦さん。これは私のお願いがあって。一緒に公共施設の女湯に入って欲しいの」

「えっ!?」

彼女の太刀葉が俺と一緒に公共施設の女湯に入って欲しいと言うのはとんでもないお願いだ。幾ら変身能力があったとしても公共施設の女湯に入ると言うのは色々と犯罪行為じゃないかと不安を抱くことになるけど。

「実はどうしても、どうしても、女湯に入ってくる綺麗な女の人の身体とか触りたいんです。変身能力を持っている清彦さんがその人物を目撃とかすれば、その女の人に変身とか可能ですよね。その、私が変態な発言をしていると言うのは解っているけ、ど。」

太刀葉が顔とかめちゃくちゃ真っ赤になりながら、女の身体を触りたいという変態な発言を聞いた俺だが。正直に言うと女湯に入るつもりは無かった、何故なら他の女の裸体とか間近に目撃とかして興奮するのは間違いないのだが。太刀葉が嫉妬とかしそうと思ったのだけど、こんな形でお願いされるのは想定外過ぎる。

ce513b32 No.926

太刀葉の話によれば何時も通っている公共施設である女湯、要するに銭湯の場所について教えて貰ったのだが。俺の田舎にある温泉施設の事だった。SNSではレア物として扱われており、太刀葉は一人で入ろうと考えていたらしいのだが。

「元々、私は清彦さんと付き合う前はレズだったんです。素敵な女性の身体とか触るとか幾ら同性でも勇気とか無いですから、清彦さんの変身能力があれば触れるかなって」

「まさかの猥談にドン引きとかしちゃったけど。参ったな、そもそも俺の変身能力とかは村の人からすればバレているから難しい気が」

「ですから、私に変身とかして向かえば解決じゃないですか?少なくともこの中に綺麗な女の人とか居るはずですし、清彦さんが変身できる女性を目視した後。家に帰宅してからその女性に変身すると言うのが一番ですけど……もし、不安なら私と一緒に向かっても大丈夫ですよ。フォローとかは絶対にしますから!」

さて、これはどうしようか。公共施設の温泉に行きたいと言う欲求はあるとは言え。彼女の太刀葉と一緒に向かう場合は俺は別の女性に変身した上で向かえば良い。若しくは俺が太刀葉に変身して、太刀葉として温泉施設に向かうかどうか。

>次のシーン


#1:清彦が太刀葉に変身して単独で温泉施設へ一人で向かって太刀葉が好きなそうな女性を探しに向かう。
#2:変身解除される可能性が否定出来無い為、彼女の太刀葉と一緒に向かって。清彦は別の女性に変身した上で二人で温泉施設へ向かう
#3:幾ら。太刀葉のお願いでも、変身能力で温泉施設に行くのはあまりにもリスキーだ。SNSで調べて太刀葉が好きそうな女性に変身したりして、二人で楽しむ
#4:その他の案。

216f04d7 No.929

#4:その他の案。

「それで、俺は太刀葉に変身したけど、これからどうして欲しいんだ?」
「清彦さん、下着買えなくて水着のままで眠るつもりだったんでしょう?
見た目は確かに似ているけど機能とか違うからね?
男の人も同じでしょう?」

確かに海パンとトランクスパンツの見た目は似ているが海パンで寝たら暑苦しいし寝苦しそうだ。
男の身体でそうなんだからもっと繊細な女性の身体だと寝つけないかも。
しかも今の俺の胸部には俺本来の身体にはない乳房が…おっぱいがある。

「恥ずかしいけど清彦さんが私の身体になったから私の下着を貸せられます」

えっ!?
太刀葉の下着を借りて俺が身につけるの?

だが俺が太刀葉と一緒に同じ屋根の下に住む間は男の清彦に戻らないつもりだった以上、確かに今日注文した下着類が届くまでずっとマイクロビキニ水着着用は大変そうだ。

太刀葉が意を決して申し出でてくれたのだ。
俺も恥ずかしがってばかりではいられないからな。
「ありがとう。太刀葉。下着を貸してくれ」
「うん♪」

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「…眠れない」

太刀葉の下着を身に着け、太刀葉の予備のパジャマを着て布団に入っているのだが…。

俺…今、太刀葉の純白の可愛らしい下着を着用しているんだな。

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「清彦さん、眠れないの?」
「うん。太刀葉も?」
「……そうだね」
ふと暗い部屋の中で太刀葉がそこにいるのを感じた。
ぼんやりと見える人影が布団に潜り込んできて……俺の布団の中に入ってきた。
そして俺に抱きついてきて耳元で囁いたのだ。
「私が双子だったらこんな感じなんだね♪お姉ちゃん♡」
「太刀葉……」
「えへへ。おやすみ、清彦お姉ちゃん♪」
その後、俺たちは互いの体温を感じながら眠りにつくのだった♡

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翌朝、俺と太刀葉が朝食の準備をしていると叔父さんがやって来た。

※ちなみに俺は再びグラビアアイドルの双葉さんに変身している。
※太刀葉の姿だと2人の太刀葉がいることになって混乱を起こすかも知れないからだ。
※村の人達が俺のつもりで太刀葉にふざけて抱きついたとかあったらマズいからな。

「おはよう清彦ちゃん♪昨日はどうだった?w」
とニヤニヤして聞いてくるので
俺は「まぁそれなりに……」とだけ答えておいた。

すると太刀葉は顔を真っ赤にしながら俺を睨んでいた。
なんでだ!?

「ウンウン、清彦ちゃんだって思春期の男子高生、可愛い彼女がお泊まりに来て、ひとつ屋根の下一緒に夜を過ごしたんだ♡
恋人同士の若い男女が二人っきり
『何も起きないはずがなく』と♡ まぁちゃんと避妊はするんだよ」
「「してないよ!(です!)」」

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※画像は叔父さんによる清彦ちゃんと彼女の太刀葉ちゃんの昨夜の様子の予想www

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「ん?そりゃあいかん。ゴムはちゃんと着けないと!」
「してないのは避妊じゃなくて『行為』をしてないの!」
「なんだ。清彦ちゃん、こんなに可愛い彼女と誰にも邪魔されない環境でひと晩二人っきりでいたのに手を出さなかったんか!?
それでも男かwww」
「今の俺(身体)は女の子です!」
「あははは、確かにそうだwww」

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「もう!叔父さん、朝ごはんは要らないんですね?」
「あー、ごめんごめん。清彦ちゃんをからかってたらつい面白くてwww」
と、こんなやり取りが朝の食卓で繰り広げられたのだったw

「清彦お姉ちゃん、今日はどうするの?」
朝食後、叔父さんが先に海の家に行くのを見送った後、俺は太刀葉にそう尋ねられた。
「この双葉さんの姿でバイト先の海の家に行くかな。
せっかく来てくれたのに相手してやれなくてゴメン。
明日は休みだからいっぱい遊ぼう!」
俺の返答を聞いていた太刀葉は嬉しそうにコクリと頷いてからちょっと遠慮気味に
「それならバイト先に私もついていっていい?」
「いいけど退屈じゃない? 俺が変身して働いているところなんて見てても面白くないと思うよ?」
「ううん、大丈夫。清彦お姉ちゃんと一緒にいたくて///」
そう言って太刀葉は俺の腕に抱きついてくる♪
可愛いな〜♡

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思わずギュッと抱きしめたくなってしまう。
「えへへ、嬉しいな♪」
あぁ本当に可愛い彼女だ。 
このままずっとこうしていたいがそうもいかない。
名残惜しいが太刀葉をバイト先にまで連れて行くことにするか……。
「じゃあ行こうか」と俺が言って玄関に向かおうとすると太刀葉が俺の腕を引っ張ってくる。
「ん?どうした?」
「その……」
何か言いたげな太刀葉はモジモジしてなかなか口にしない。
なんだろう?トイレかな?
「あ〜もう!」と焦れたのか、俺を見つめて言ってきたのだ!
「清彦お姉ちゃんの唇で私の唇にキスして欲しいな♡」と♡
え!?今なんと言った?
俺の唇が太刀葉の唇にキスしろって!?
そんな大胆な事……いやでも確かに今の俺は双葉さんの身体だし、中身は男だけど外見は女性で……うん、問題ないなw
よしっ!
やってやるぞ!
俺は男だ!
まぁ今の身体は女だけどwww

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「できれば清彦さんとは、本来の清彦さんの身体とキスしたいけど、私がいる間は女性の姿で過ごすんですよね。
ならキスする今だけは清彦さんには双葉さんの身体より私に変身してキスして欲しいな♡」

俺はグラビアアイドルの双葉さんの身体をしている。
太刀葉にしてみれば彼氏を別の女に奪われている感覚かも知れない。
逆の立ち場で考えてみれば、太刀葉がハンサムなイケメンの身体だったら俺は嫉妬するだろう。

「ゴメンな。太刀葉が可愛くて…男のままだと…
清彦のままだと理性を抑えられなくて襲っちゃいそうで…でも俺も太刀葉とキスしたい♡」

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そう言って俺は双葉さんの身体から俺がもっとも愛する大好きな彼女である太刀葉の身体に変身して太刀葉を抱き寄せた!
「清彦お姉ちゃん♡」と目を潤ませて嬉しそうにしている太刀葉。
そんな可愛い彼女の唇に俺の唇を重ねてキスをした♡
「んっ」
そして唇を離すと名残惜しそうにする太刀葉。
「もう終わり?」と聞いてくるので今度は舌を絡ませ合う大人のキスをするのだった♪

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端から見れば、もしくは通りかかった第三者が見れば一卵性双生児以上の瓜二つの美少女がキスし合う様子を見ただろう。
「んっ♪」
「んふっ、清彦お姉ちゃんの舌気持ちいい♡」
と太刀葉は蕩けた顔で言ってくる。
そんな可愛い彼女の唇に俺は再び唇を重ねてキスをした♡
そして唇を離して見つめ合う俺たち。
「大好きな清彦さんが私の身体に変身して私とキスしている♡
えへへ♪なんか嬉しい♪」
と嬉しそうにする太刀葉。
そんな彼女が可愛くて仕方ない!
もうこのまま押し倒したいくらいだが、それはさすがにマズイだろう。
でも……キスなら良いよね?
だって今は女性の太刀葉の身体なんだしw だから俺はもう一度、今度はもっと濃厚な大人のキスをするのだった♪

「んっ、んふっ」
「清彦お姉ちゃん♡」と太刀葉がキスし返してくる。

そんな俺たちの様子を忘れ物して戻ってきた叔父さんは玄関で見てしまった!
「お、おう……ごゆっくり……」
と気まずそうにそう言って叔父さんはそそくさと海の家に戻ったw



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