俺の『能力』で出来ることは二つ。
一つ目は、本に魂を封じ込めることだ。
一応対象となる本との結びつきがある者の魂しか封印できないという条件はあるが、それについてはパラ読みした相手ですら対象となることを確認済みのため問題にはならなかった。もしかしたら字が読めない魔物なんかには効かないのかもしれないけど、今のところは人間相手にしか使う予定がないからな。
そして二つ目は、本に込められた魂に別の肉体を乗っ取らせるという能力だった。
俺がタチハの身体を偶々奪うことができたのもこの能力のおかげだ。
彼女も、まさか冒険の情報収集のために本を手に取っただけで自分の全てが奪い獲られることになってしまうとは夢にも思わなかっただろう。
二つ目の能力の条件も至ってシンプルで、ただ魂が込められた本を読ませるだけでいい。あとは俺がタチハを乗っ取った時と同じように、宿主の魂が呑まれてしまうのを待てばいいだけ……なのだが。
「ぐぬっ……強情な娘じゃのう。早いとこカラダを明け渡して、このデカ乳を揉ませ……い、嫌よ……! ふーっ♡ふーっ♡ 男、なんかにぃ……!絶対に屈したり、しないんだからぁっ……うぅぅっ♡」
早々に種明かしをしたのがまずかったのだろうか、アオバは思った以上にしつこい抵抗を見せ始めていた。相手によっては長く抵抗されれば逆襲される恐れもあるだろうし、今後の参考にさせてもらおう。
だが、どれだけこいつの魂が抵抗をしようとも、既に肉体が堕ちてしまっていることは明らかだった。
その証拠に、胸を揉もうとしている自分の腕自体は制止できているものの、肉体が本能的に快楽を求めているのかさっきからずっと腰がヘコついている。
股間は水溜まりができてしまうのではないかと思うほどに愛液を滴らせていて……俺はアオバに近づくと、ぬるついたその場所に指を這わせた。
Post too long. Click here to view the full text.