5fab825f No.64
「体を乗っ取ってほしい」
最初は耳を疑った。
乗っ取るという言葉は勿論だが、自ら体を差し出してくる人間がいるとはね。
しかも50すぎのこんなおっさんにだぜ?
でもさ、50年も生きていれば嫌でも裏を勘繰ってしまう。
こんな美女がノーリスクで体を譲渡してくるなんて、おかしいだろ?
裏でヤバい組織が暗躍しているんじゃね?
俺がこの美女の身体を乗っ取るかどうかで「賭け」をしているとか?
それくらいじゃなきゃ、こんな美女が俺に「乗っ取ってください」なんて言わないよ。
でも、極上の美女の体になれるなら、こんなチャンスを無碍にはできないよなw
何か重要な事を見落としている気もするが、どうしようか。
#A:話に乗っかる(憑依)
#B:断る(終了w)
7f81c6b7 No.72
太刀葉はそう言うとベッドの上で横になり目を閉じる。
俺は言われた通りに太刀葉さんの綺麗な寝顔を見ながら意識を失い、目が覚めたらもう既に太刀葉さんになっていた。
「これが太刀葉さんの体かぁ~!すげぇ。おっぱいもデカいし腰回りもムチッとしてる。いい匂いだしスベスベで触り心地最高じゃん!」
胸や太股などをペタペタ触って感触を確かめる。
足も細くて長く、肌は白く美しい。
鏡の前で自分の全身を確認する。
「んふふっ。やっぱ太刀葉さんって可愛いな~。それにこの声もめっちゃ良い響きだ。うへぇ~。こんな美女が自分のモノなんだぜ?ヤバイ興奮してきたw」
鏡にはデレっとだらしない顔をした美女がいた。
普段はキリッとしていてクールな印象の太刀葉さんだが、鼻息荒く鏡の中の自分に見惚れている姿はとてもギャップがある。
「こうしてみるとすごい美人だ。太刀葉さんってこんな顔していたんだな~。」