0afe4632 No.34
「この前あずけた罪人は更正できそうかね」
突然教会を訪れた役人はそう私に尋ねた。初めてみる顔だ。
やる気に満ち溢れた新人が抜き打ち検査に来たのだろうが、迷惑な話だ。
「えぇ、もうシスターとして身をもって奉仕に励んでおりますよ」
「シスター?あずけたのは男のはずだが…!?…えっ!?」
だが新人はその光景に絶句する。スライムに満たされた部屋に裸のシスターがいたからだ。
「し、神父、こ、これは…!?!?」
「えぇ、あの罪人です。女体化スライムで女になって奉仕するのです。今ではすっかり更正して、時々自分からこうしてもっと奉仕に向いた体にしたり、脳の中から奉仕の精神を注入されに来るようになりました」
「し、しかし神父…!」
「ほら、奉仕したそうにこちらを見ていますよ。罪人に罪を償う機会をお与えになったらいかがですか?」
0afe4632 No.35
今までのだいたいの役人は、これでまるめこめた。その後は視察と称して通いつめ、頻繁な視察でも問題のない優良な教会として素材となる"罪人"をいくらでも送り込んでくれるようになる。
「しかしこれは…!」
たまにマジメでやる気にあふれた役人もいるが…。そういう時はここに突き落としてやればいい。こいつらは思いあがってるから、自分がああされるなんて想像もできないから簡単だ。
たちまち女体化スライムに女に作り替えられ、脳に侵入されて"奉仕の精神"を持つように誘導される。
まじめな役人というのは仲間にもケムたがられているものだ。あとはここの事情を知ってる常連の役人達に引き渡せば、よろしくやってくれる。いや、そのためにこの新人をよこしたのかもしれない。
だがそうやって堕ちていく男達を見ていて時々想像する。そんなに気持ちいいんだろうか、と。
いや、だめだ。一度ああなれば戻ってこれない。それは私が一番よく知ってるじゃないか。