/futaba/ - ふたば板κ

「おい、新人。新開発の機体のシミュレーションするぞ。お前がテストパイロットだ」
「は、はい！」
ようやく就職できたこの仕事、クビになるわけにはいかない。どんな仕事でもこなさなくては。
それが例え、女性型決戦兵器に精神転移で乗り込むことになっても。

異世界からの侵略を受けた人類は、魔力と絶大な筋力を操る敵に対向するために、最先端の科学を動員した。
そしてできあがったのが、この女性型決戦兵器だ。女性型の理由はいくつかあった。
まず人間が操作しやすいように人型。チンポは戦闘に必用がなく邪魔だ。
だが今の技術では燃費の問題で、燃料タンクとしておっぱいが必用だそうだ。

それゆえに巨乳女にしか見えないその機体に、俺は精神を移すことで乗り込む。
主観的には巨乳女になったみたいで、恥ずかしい。先輩や上司の視線が気になる。
「は、はやくシミュレーションおわらせましょうよ！」

この女性型決戦兵器フタバの五感に仮想空間を投影するシミュレーションが開始される。
フタバに精神移植された俺には現実と見分けがつかない。魔族の一団が襲いかかってくるのがリルすぎて恐ろしい。

「ぶ、武器は！？」

『WEAPON SYSTEM ERROR』
「えぇ！？まさか故障を想定したシミュレーション！？聞いてないぞ！？い、一旦中断だ、シミュレーション止めてください！」

『SIMULATION ERRER』
「え、え！？強制解除も効かない！？う、うわ、異世界の魔物が群がって…こ、殺される！？」
シミュレーションだし命の危険はない。そう頭でわかってはいても現実と見分けがつかないから怖い物は怖い。
五感もあるから場合によっては死ぬほど痛いかもしれ…

「あん♪え…おっぱい…揉まれた？ちょ、ま、まさか…犯される！？」
はっ、とした。俺、今、「女性型」なんだ。まじで犯される。それを…きっとモニタしてる先輩や上司に見られる！？

くそっ、気持ちわるいし恥ずかしいし、なんとか中断…
『HETEROSIS PROGRAM ACTIVATE』
ビクゥン…ッ
「あはぁあああ♪」

突然の快感に思わずエッチな声があがる。は、恥ずかしい…！だが…変だ…
恥ずかしいのが…気持ちいい！？

魔物達のチンポがさっきみたいに気持ち悪くない。そうなると…あれで犯されるのって…
だめだ、考えちゃ…
「ぁ…でも…ぁ、あ、あああ♪」
気が付くと股間にチンポが侵入しはじめていた。

拒まなくちゃ、モニタされてる、こんなのでされたら俺…
だけど抵抗できない。機体が勝手にチンポを、おっぱいへの愛撫を受け入れていく。
嫌なのに、嫌なはずなのに、自分から受け入れるそれは…
「ぁ…気持ち…いい…ぁ、ぁ、だめ…だけど…ぁ…」
腰が…動いちゃう、もっと深く、激しく…だめだ、こんなの続けられたら…！

だが勝手に視線が敵のチンポを追ってしまう。まだあんなにたくさん…このまま全部に犯されるのかなぁ…
シミュレーションのエラーじゃ…しょうがないよね、機体が勝手に感じるんだから
「あはぁ…♪もっと…つぎ…早く終わらせたいから…ぁ、もっと、もっとぉぉおお♪」

俺はもう、何発ヤられたかもわからなかった。
何度イったかもわからなかった。
ただ、ただ、女としての快感に流されていった。

「すまなかった、シミュレーションがエラーをおこしたみたいだな」
先輩たちのニヤニヤした顔に、一部始終をモニタされていたと知った。
「は…はい…」
たぶんわざとヤられたんだ。エロ動画撮られたかなぁ…まぁ、自分の姿じゃないから大丈夫か。
「まぁ、本物のパイロット達も負ければああいう目にあうんだ。いい経験になったろ」
負けたら…あんな…

「そうならないように、最高の機体に仕上げるのが俺達の仕事だ。シミュレーションじゃなくて現実でああなったら、もっと感覚がリアルでひどいことになるからな」
あれより…リアル…！

俺は転職した。パイロットに志願することにしたのだ。

異世界の魔物の侵略をうけた人類は、科学の力をもってしても対向しきれなかった。
そこで政治家達は彼らと密約を結んだ。

最高の技術で作られた極上のセクサロイドを提供するかわりに、膠着状態を演じてほしい、と。
それに対して異世界からの要求はひとつ。戦士になりうる男の精神を、そのセクサロイドに移植してひきわたすこと。

かくして人類にしか作れないセクサロイドを献上するという形で、平和的に人類の隷属ははじまった。

そしてそれを知らぬ人民達から勇敢な男達が、もしくは女体化願望を植え付けられた者たちが、セクサロイドにされたとも知らず今日も戦場に向かうのだ。
二度と戻れぬ夜の戦場に。