b93214ce No.541
「こ、こんな格好、恥ずかしいよ。俺男なのに…」
「だからそれは記憶の混乱。ザックスと自分を勘違いしてただけよ」
そう言われても、俺はこれまで自分が逞しい男、ソルジャーだと思って生きてきたし、今でもそう思ってるからこんな女みたいな格好は恥ずかしい。
でも…たしかに体も女だった。
昨晩、体の隅々まで確かめた。彼女の体とも見比べて、確かに完全に女だった。いや…一晩たっぷり、自分の肉体が女だと分からされてしまった。
それでも、だ。それでも女装して外に出れば恥ずかしい。
「大丈夫、どこから見ても可愛い女の子。堂々としてれば誰も変だと思わないから」
「だ、だけど…」
「ほら、これから憧れのセフィロス様に会えるんだから」
唯一はっきり覚えている過去の記憶。セフィロスへの憧れ。ソルジャーとして憧れているんだと思ってたけど、俺、本当は女だったらしいからきっと…