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「なかなか鍛えたじゃないか。遠慮なくいただくぞ」
この団長に選ばれるために、騎士団で一番鍛えた自信はある。そして今日、俺は選ばれた。
儀式をすませ、服を脱いだ俺をすでに半裸の団長は押し倒した。
これで二人が肌を合わせれば儀式は完結し、隊長の技と、俺の体をあわせもつ最強の騎士が完成する。
そう、団長と俺の体と心が入れ替わり、団長は俺の肉体になってその技を存分にふるうのだ。
そして逞しい肉体だけが取り柄だった俺は、その体のかわりに隊長のこのドチャシコボディになって…。
「最後の勃起、男として女を抱く最後の機会だ。後悔しないよう、よく味わっておけ」
言えない。団長の体になってエロいことされる妄想で勃起してるなんて。
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交換後は戻らないように、団長と、俺の肉体と会うことは二度とさせてもらえない。だがそれでいい。
俺は密かに地方のドスケベ貴族と話はつけてある。妾として養ってもらえるようにな。団長のこの体になると言ったら喜んで了解してくれた。
おかげで今後の生活は安泰だ。
なにより…ぐふふ、このエッチな体でどんなエロいことされるんだろう
おぉっと、顔に出そうだった。大丈夫だと思うが、いくら団長でも自分の体がそんなことになると知ったら交換をやめてしまうかもしれない。
「はい、光栄です。団長の体も…きっと大切にしますから!」
あぁ、はやくこの胸を、この尻を、スケベで金持ちの貴族にイヤラしく愛撫されまくりたい!
いや、今は、女を抱いたすぐ後に、その抱いた女になるという二度とない体験を楽しもう。
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結果として俺は"女を抱く"ことはできず、むしろ団長にひたすら犯されるだけになってしまっていた。
『絶技の剣聖』の二つ名で知られる彼女はセックスの技量も超一流で、今まで抱いたどの女よりも激しく、そして的確に俺の弱点を攻めてくる。
「ま、待ってください団長!そんなに激しくされたら……あぁぁあっ!?」
「んっ……くふふっ♡どうした、もっと積極的に動いてくれてもいいのだぞ?正真正銘、男として最後の性交になるのだからなぁ♡」
彼女が口にした通りの、男として最後のセックス。まさかそれがこうも極上の物になるとは思いもしなかった。
完全に捨てたはずの『男』への未練が微かに湧いてくるが、そんなことなどお構いなしに、ぐつぐつと煮えたぎった睾丸から精液が上ってきているのが分かる。
これを出してしまえばその瞬間に儀式が成されて、そしたら俺は――
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「ぐぁっ……!?で、射精るっ!もう射精ます!」
「いいぞ、遠慮なく存分に精を注ぐが良い♡何しろこの体はお前の物になるのだからなぁ♡そしてその逞しい肉体は私の物に……ふあぁぁあぁっ!?♡」
人生で一番の快感を味わいながら射精するのと同時に視界がぐるりと回り――次の瞬間にはそれ以上の快感に襲われ、産声のような嬌声を上げていた。
団長に馬乗りになられてたはずなのに、気が付けば筋肉質の男に跨っている。
艶やかな金髪と豊満な乳房を揺らしながら恍惚の笑みを浮かべていた団長の姿は消え失せ、その代わりに彼女の物だったたわわな果実が俺の胸元で揺れている。
内臓の中を硬い棒で貫かれているような感覚がして、その先端からどくどくと熱い何かを注がれているのが分かる。
――団長の体を譲り受け、『女』として生まれ変わった俺が初めて味わったのは自分だった男に中出しをされる快感だった。