210d5be3 No.645
「清彦、はやくいれてほしいの」
その一言は、俺の性獣の部分が完全になった。
落ち着け、落ち着け。そうだ目の前にいるのはただの女ではない。
狐の耳と尻尾が生えているだけの少女ではない。こいつは俺の親友にして男。俊明だ。俊明が呪いで女の子になっているだけなんだ。
俺は性欲を鎮めるため、何故このような自体になってしまったのか、回想することにした。
ccf9ac37 No.1102
「なあ、幻の神社って知っているか?」
それは俊明が発した一言からスタートする。
その日は緊急職員会議があった影響で午前中に授業が終わってしまった。暇を持て余した俺と俊明は只々たわいのない会話をしていた。
そこで何の流れか忘れたが、幻の神社について話題が上がった。
俊明曰く、幻の神社は学校の裏山に存在している、その神社を訪れた学校の生徒は神隠しにあっている、今回の職員会議は神隠しを話題にするためである、とのことだ。
胡散くさい話であり、事実無根でありそうな内容であったため、俺はこの時はそんなものは無いとばっさり切り捨てた。
俊明は俺に対してロマンがないと言い、事実を確かめるために、すぐに俺と俊明で学校の裏山を探索したいと反論した。
断ったところで家に帰ってネットを見るだけである。暇潰しを刺激で埋めたかった俺は承諾し、さっそく俺たち裏山へとくりだした。