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/tachiha/ - たちは板κ

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9990a7b1 No.1163

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俺は相田清彦、中小企業に勤めて平々凡々な日々を過ごしているしがない会社員だ。……いや、"だった"というのが正しいか。
昨晩のこと、酔い潰れて道端で寝ていた俺は宇宙人に攫われて、とある『能力』を与えられたのだ。
俺が選ばれたのは特に理由はなく、ざっくばらんに言えば無作為なモニターのようなもので、その『能力』についてのデータが取りたいだけらしい。

そして何事も無かったように自宅で目覚めたのが今朝のこと。
けれど、何故かその出来事が夢でも幻覚でも無いという確信はあった。この『能力』が紛れもない本物だということも。

「……あの、何かご用ですか?」

その一人目の実験体として選んだのがこの娘、篠宮双葉ちゃんだ。
今年新卒で入ってきたばかりの後輩事務員で、華が無い会社員生活において彼女と接する時間は唯一と言ってもいい癒しだった。……頻繁に声をかけまくったせいか、近頃は少し煙たがられるようになってしまったが。
その可愛らしい見た目はもちろんのこと、推定Hカップ以上の巨乳は俺の好みそのもので、そうして胸をガン見していたせいか少し眉間にシワが寄ってきている。

「えっと、何も無いのなら忙しいので失礼しますね」
「ああ、待ってよ双葉ちゃん。その資料重いでしょ?よかったら『身体ごと替わってあげるよ』」

俺がそう言った途端に、もはや不快さを隠そうともしない表情をしていた双葉ちゃんは一転してにこやかな笑みを浮かべた。

「いいんですか? それじゃあお願いします」

彼女が了承した瞬間、俺の視界がぐにゃりと歪み始める。眩暈にも似たその感覚に足元がふらつきそうになるが、徐々にその足も含めた全身の感覚すら朧気になっていく。
そうして視界が完全な黒に塗り潰され――ぱちりと瞼を開くのと同時に、両腕と肩に今まで存在しなかったずしりという重みが伝わってくる。

「交換完了ですね。その資料もそうですけど、以前からずっとその胸の重さに悩まされてて……本当にありがとうございます」

そう言いながら微笑んでいるのは、男物のスーツに身を包んだ冴えない男……紛れもない『俺』の姿だった。

fce4a966 No.1220

俺が授かった『能力』は、相手が「替わってほしい」と思っている何かごと身体を交換してしまうというものだった。
宇宙人から聞いた説明によれば交換対象はなんでも良いらしく、金銭や物なんかはもちろんのこと、その人が持つ立場やコンプレックスなんていう概念的なものまで対象にできるらしい。
さらにはほんの少しでも「替わってほしい」という気持ちがあればいいとのことで、今回のように「少しだけ面倒」程度の気持ちですらその対象に含まれてしまうのだ。

「いやあ、こちらこそ素敵な身体を譲ってもらって感謝しかないよ。君はよかったの?俺なんかの身体を押し付けられちゃって」
「うーん……欲を言えばもう少しかっこいい男性がよかったですけど、仕事を替わってもらっている以上文句は言えませんよ。私の身体、大事に使ってくださいね」

他人と身体が入れ替わってしまうなんてありえない現象を前にしても、双葉ちゃんは当然のようにそう言ってのけている。
こうして身体の交換を当然と思い込んでくれるのも、俺が与えられた『能力』の効果だった。
交換相手はどんな身体を与えられたとしても文句は言わず、それどころか「替わってほしい」ことを交換した俺に感謝の念すら抱くようになるとのことだ。

「それじゃあ私は、えーっと……ああ、もうすぐ会議があるんですね。 では、これで失礼します」
「そういえばそうだったな。俺の代わりに頑張ってね、双葉ちゃん」
「やだなあ、双葉はもうそっちなんですよ? そちらも私の代わりによろしくお願いしますね、双葉さん」

そう言うと、俺になった双葉ちゃんは二人きりの事務室から出ていった。
これから彼女は『相田清彦』として、今までの俺と同じつまらない人生を送っていくことになるのだろう。
『能力』の副作用で身体の記憶も問題なく読み取れるようになるから、もしかしたら双葉ちゃんもその内俺のことを性的な目で見てくるようになるかもしれないな。

「さてと。俺も双葉ちゃんの代わりに仕事……の前に、まずはこの身体を楽しませてもらうとするかなあ♪」

持っていた資料を近くの棚に置くと、支えが無くなった豊満な胸が「だぷんっ」と大きく跳ねる。
胸が重いのが悩みなんて言っていたが、この重量がずっと付きまとってくると思うとその気持ちも頷ける。
だがそれ以上に男にとっては魅惑の塊であるわけで、俺は事務室の内鍵を掛けるとすぐさま胸元の巨乳を揉みしだいた。

「うははっ、やわらけぇ~♪ 今までずっと見せられるだけで生殺しだったからなぁ、それがまさか自分の物になっちまうとは……へへっ♪」

ブラジャー越しだというのに、その硬さを通して確かな柔らかさが指先に伝わってくる。同時に胸全体からこそばゆいような妙な感覚も伝わってきて、これが"自分の胸"だというのがありありと感じられる。
そう、この巨乳も身体も、もはや双葉ちゃんではなく俺の物なのだ。今となっては彼女がこの胸を触ろうものなら向こうの方がセクハラになってしまうのだと思うと、興奮と優越感で背筋がゾクゾクと疼いてくる。



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